カッターと眠る日々

※この記事には刃物(カッター)がアホみたいにわらわらと出てきます。本当に刃物が嫌いな方、もしくは刃物を見ると身体の細胞という細胞がカイロに変化してしまう方の閲覧はおすすめしません!!!!ブラウザバック推奨です!!!!!!!!!!

 

※この記事の行動(カッターをそばに置いて寝る)は思わぬ事故を招く恐れがあります。絶対に真似をしないでください。

みなさんおそようございます!

謙ったヘ音記号です!

 

みなさん、刃物って得意な方ですか?

ここで言う得意は扱いが得意とかでは無く、『お前、虫得意な方?』とかで使われる方の得意です。

 

ちなみに私は本気で苦手です。本当に本当に本当に本気で凄くめちゃくちゃ苦手です。てか嫌いです。

と言うのも私、小学生の頃にカッターで手を切りつけた事がありましてそこからカッターが苦手になってしまったんですね。

 

…でも、だからと言ってカッターと決別して良いのかと言われたら全くそんな事ないですよね。これからカッターを使う場面が沢山あるはずです。

↑こんな場合に備えて!私もカッターに慣れていかなければなりません!

 

なので、カッターと一緒に寝てみようかなと思います。

 

はい、みなさんが言わんとしてる事はなんとなくわかります。

突然よくわからないことを言ってすみません。ちゃんとロジックはあるので聞いてください。

 

みなさん、ぬいぐるみを抱いて寝たことはありますか?私はこの歳になってもぬいぐるみがいないと寝れない可哀想な人に成長してしまうくらい抱いて寝ていました。

ぬいぐるみ…異様なくらい安心しませんか?

なんであんなに安心することが出来るのか、考えてみました。

 

↑こちらは私のお気に入りのぬいぐるみなのですが、写真からもわかる通り、もこもこのふわふわでとってもキュートですよね。ぐへへ。それに怖くて暗い夜のお供となってくれていることで確かな絆と信頼が生まれているような気もします。うへへ。

 

…そう、上記が全てです。『キュートで、尚且つ夜から私を守ってくれて、そこから生まれる絆がある』。だからきっとぬいぐるみは心底安心するんでしょうね。

 

…私は、カッターで安心出来るようになりたい。苦手を克服するだけじゃ無くて、もはや安心材料になってしまうくらいにしたい。

 

だから、ぬいぐるみと同じようにカッターと寝てしまえばきっと、カッターと私の間に特別な絆が芽生えてカッターが怖くなくなるはずです。

 

以上が私がカッターと寝てみようかなと思った経緯です。これをロジックだと言ってしまったら終わりな気がしますが、私の年齢でロジックもクソも無いことに気付いたのでもうなんかどうでも良いです。

 

ということでカッターと寝るための下準備に入ります!!!

 

さて、突然なんですがこのカッターを見てください。

いかつ〜い

キュートのCの字も無いですね。しかも『カッターナイフ』ですって。あーやだやだ。ヤル気満々じゃん。

私の左手も怒りを露わにしています。傷つけられたあの日を思い出しているのでしょうか。傷つけられたの右手のはずなんですがね。

このままだと被害を受けていないはずの左手がカッターを破壊してしまいそうなので

 

カッターを可愛くしていこうと思います。

 

何度も変なこと言ってすみません。でもありのままの姿のカッターと寝るのはあまりにもレベルが高すぎます。

まずは着飾った状態のカッターと仲良くなろうという寸法ですね。

カッター目線から見てもいきなり赤の他人とありのままの姿で寝るっていうのはハードル高いでしょうし、これがマナーってもんです。

 

別にビビってるとかじゃ無いですよ?

 

さて、カッターを可愛くしていくわけなのですが、もうデザインとかは決まっています。

というのも私の頭の中で『可愛い=紫髪の髪の毛結ってる眼鏡の女の子』という不動の方程式が成り立っているので、それに従おうと思います。

つまり、これから私はカッターを紫髪の髪の毛結ってる眼鏡の女の子にするのです!

 

私は正気です。

 

ということで、100均に行って道具を揃えてきました。

着せ替えシール!

懐かし〜!よく遊んでました!

しかもこれよく見ると

なんか、付け替えるパーツがあるんですよね。凄くない?表情とか変えられるってことでしょ?

私はこのパーツを利用することにしました。

自分で描いて貼っても良いかなって思ったんですけど、上のイメージ図でわかる通り、私の絵は下手くそとかいうレベルじゃないのでとんでもないクリーチャーが生まれる可能性があります。それは嫌だ。

 

あと余談なんですが、このシール、

明らかにAikaちゃんが優遇されてるアイドルグループ(缶バッジの柄、チケットの柄共にAikaちゃんのみ)

週刊誌

…等々、ちょっと業界の闇が垣間見えた気がします。

 

まぁ、そんな事私には関係ないので早速カッターを女の子に変える作業に移りたいと思います。

 

まず、カッターの銀色の部分にお顔を作っていきたいのですが…

いかんせん銀色なので肌感がありません。色んな肌の色があるこの世界ですが、流石に銀色の肌はおかしいと思います。

 

なので、同じく100均で買ったオシャレなマスキングテープシールでなんとかしましょう!流石100均!なんでもあるね!

まさかこのシールも『女の子を創る』とかいう犯罪めいたことに使われるなんて思ってもみなかったと思います。

 

そして余った部分を切って、足りない所を補う事を繰り返した結果……

若干わかりにくいですが、大分肌っぽくはなった気がします!

↓貼る前との比較

さぁ、準備は整いました!早速このカッターを女の子に仕立て上げようと思います!

うおおおおおおおおおおおおおおお

おおおおおおおおおおおおおおおお

おおおおおおおおあおおおおおおお

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!

(↑『あ』が一個だけ隠れてるよ探してみてね)

やっば。待って本当に私天才かもしれない。

大分可愛くなっちゃった。

冗談抜きで結構可愛くない?!

足の絡め具合とか!!

髪の毛の留める位置とか!!

大天才なんだけど!

命名:薔薇ヶ崎 くりん』

名前の由来は私の大好きなアニメキャラ、『恵飛須沢胡桃(えびすざわくるみ)』ちゃんに寄せています。

出典:https://amp.natalie.mu/comic/news/147840

↑この子

では、今日も夜が深まってきた頃ですし、早速くりんちゃんと寝ようと思います。へへへ…何か照れちゃいますね…。

おやすみなさーい

(画質粗くするとより本物の女の子っぽいです)

 

そして2日目の朝…

おはようございまーす

あれ?!くりんちゃんがいない!!

いない!!!!!!!!!!!!

いない!!!!!!!!!!!!

…あ

いた!!!!!!!!!!!!!

もーびっくりしたじゃん…。単純に行方不明の刃物ってだけで怖いので突然いなくならないでほしいですね。

とはいえ私の寝相がとてつもなく悪い可能性もあるので、次からはちゃんと握りしめて寝ようと思います。

 

ちなみに今日そのものは特にこれといって面白い事もなかった(通学路にキノコが生え始めたことくらいだった)ので日記部分は割愛しますね。

 

そして2日目の夜…

昨日の反省点を踏まえてちゃんとくりんちゃんを握りしめて寝ます。この画角から見ると完全に美少女を捕える巨人そのものですが気にしたら負けです。

おやすみなさーい

 

 

3日目の朝…

おはようございまーす。3日目の朝がやって参りました。

…さて、くりんちゃんは私の手の中(か、私のそば)にいてくれているのでしょうか?!

あ!!!!!!!!!!!!!手の中じゃないけどちゃんと枕元にいる!!!!

でもめちゃくちゃ刃剥き出しにしてる!!!!!

流石にこれ見た時は「ヒュッ」ってなりました。急いで鏡のところに向かって顔や体の安否確認を行おうと思ったのですが、慌てるあまりめっちゃ転んで鼻を強打しました。鼻血は出なかったのでセーフです。

 

…なんかかえってカッターが怖くなってきてるかも…?

いや!そんな事はないです!

もしかしたらくりんちゃんは握られてたせいで苦しくて、寝られたもんじゃなかった。だから刃を出す時のカチカチ音で私を起こそうとしたけど失敗→そのまま寝落ちしたのかもしれませんしね!

そう思うと何だか天然さんでちょっと可愛いかも…。

 

そういえば、くりんちゃんってずっと制服着てますよね。私の好みのせいで。

でも日中制服は可哀想だし、制服で寝たら制服にシワがついてしまいます…。

 

なので普段着なるものを着せてあげました。

髪色、目の色、ズボン、靴が暗い色なので上着は明るい色で揃えてみました。

心なしか彼女も嬉しそうですね♪

さて、今は夏休み中なのでお昼ご飯を作らなければなりません。せっかくなのでくりんと食べたいと思います。

 

↑これはオムライス(冷凍食品)です。くりんがめっちゃ興味深そうに見つめているので、私はオムライスという料理について説明してあげました。

「オムライスっていうのはね、ライスをオムで包んだ料理のことなんだよ。」

 

…もちろん、返事が返ってくるはずがありません。当たり前ですがちょっと悲しかったです。

何だか少ししょっぱい味がしました。ケチャップをかけすぎたんですかね。

 

それからしばらく時間が経ちました。

私はくりんと一緒にテレビを見たり、ゲームをしたりしながら過ごしていたのですが、ふと急にアイスが食べたくなったので近くのコンビニに行くことにしました。

 

…くりんも一緒に連れて行けばいいんじゃない?

かといって制服でコンビニもなぁ…私服着せてあげたいよなぁ…

そう思ったらもう行動が早かったです。

ほんと、このシールデザインした人に感謝したくなります。てかしてます。なぜこんなに私の好みが把握されてるのかわからない。

くりんはお嬢様なのでコンビニに行く時もきっとこの大層な服を着ていくと思います。

対して私はこれです。ごめんねくりん。こんな私で。

 

さて、互いの服も整ったところなのでコンビニに行きましょう!

…と言いたいところなんですが、くりんってカッターじゃないですか。女の子だけどカッターじゃないですか。

なので外に持ってったら銃刀法に引っ掛かる可能性があるんですよねー…

これでOKです。

 

てことでね、外に出てきました。これがくりんにとって初めての外の景色ということになります。

心なしか感動しているように見えます。

私の家には全くといっていいほど植物が無いので、これも彼女にとって初めての植物です。…残念ながら私には学が無いのでこれが何の植物だかわかりませんけどね。

あと月が丸くて綺麗だったので撮影しようとしたんですが、私のスマホが低スペックだったせいでカスみたいな写真にしかなりませんでした。

2枚目の写真なんか月の下に沢山の小さい月が産まれてるみたいになってますからね。

そんなこんなで談笑しながら歩いているとコンビニに到着しました。中は撮影出来ませんでした(日和った)。

帰る途中で猫じゃらし地帯を発見したので撮影しておきました。

「これはね、エノコログサって言うんだって」

くりんに教えてあげました。

もちろん返事はありません。

これは普段バチクソに汚いのに夕暮れ時や夜になると急に綺麗っぽく見せてくる猫被ってる川です。何となくロマンチックな雰囲気になるかなーと思って撮りました。

 

帰る途中に中学生のカップルが自転車で坂を仲良く降っていったので(私もくりんとデートしてるし💢)と思いながら帰りました。

帰ってきたらくりんの頭が無かったので慌てて探したら

こんなとこに付いてました。粘着が弱まってるっぽいですねー。

刃をくりんに返してあげました。これがなきゃ最早くりんとは呼べませんからね。

 

くりんのアイデンティティも戻った事だし、買ってきたアイスをくりんと2人で食べましょう!

このアイス、この白いところと緑っぽいところの甘さのベクトルが違すぎて頭が混乱しちゃいます。頭を混乱させたい人はぜひ。

夜も深まってきたのでもう寝ちゃいます!

おやすなさーい!

 

4日目の朝…

おはようございまーす

くりんもおはよう…ってあれ?!

靴が片方無い!!!!!!!!!!

遂にやっちまったか?無くしたか?と思いながら探しました。ベッド付近はもちろん、ゴミ箱の中やトイレの中など隅々まで探したのにありません。終わったと思いました。

普通に髪の毛に付いてました。

ということで学校に行こうと思います。厳密には今日まで夏休みなんですが、部活の文化祭の準備があるので行かなければなりません。部長だしね!

↑こちらが今部員のみんなで描いている立て看板の一部です。ミラーボールをイメージして描いていたんですけど、今見るとこれマジでただの月ですよね。

 

↑これは塗ってる間みんなが(おしりだ…)(おしりだな…)(おしりじゃん…)(おしりだぁ…!)と思っていたものです。

↑手をつけられたことで『しんのすけのおしり』になってしまった。

 

↑記念写真

 

ちなみに通学路に生え始めてたキノコがデカくなってました。たくましく育って欲しいですね。

 

さて、そんなこんなで帰ってきたわけですが、くりんも私も疲れています。

こんな時は肉が食べたいですよね。

作りましょう。

これはカルパスです。『カルパスをヘアアイロンで挟み焼くとタン塩になる』という話を小耳に挟んだのでやってみたいと思います。

私はよくこういうライフハックを小耳に挟んでいるのですが、挟みすぎてもう小耳も限界そうです。

 

さて、カルパスを用意したら薄くスライスしていきます。

『薄くスライス』といってもアイロンで挟んで火が通りそうなくらいで大丈夫です!頑張りすぎると後半切るのが辛くなります。

スライスできたらアイロンに乗っけていきます。

ちなみにこの画像、見てると凄く不安になってくるのであんまり直視しない方がいいかもしれません。狂う前に。

ガション

ジュ〜〜〜〜〜〜

めちゃくちゃ油といい匂いが出てきました。この時の私はお母さんに怒られるかもしれない恐怖で震えています。

 

出来たら良い感じに並べて…

完成〜〜〜〜〜〜〜

いざ実食!

くりんに食べてもらったのですが、彼女はタン塩を食べたことがないので「これがタン塩に近い味なのか、基準がないからわからない。」っぽかったです。

ちなみに私もそもそも焼き肉屋にあまり行かない&行ってもタン塩を食べないのでこれがタン塩なのかどうかが全くわかりませんでした。

 

 

そしてその夜、事件は起こります。

 

 

いきなりすみません。私でも理解が追いついてないんです。

さっき使った包丁を洗おうとしたら人ならざるものになってしまったようで…。

刃物の神みたいな…。

でも不思議とカッターをはじめとした刃物に対して恐怖は一切感じなくなりました。これがくりんの力…?

とにかく、カッターもといくりんと寝たことに間違いはなかったようです。実際カッターへの恐怖心は皆無ですし…。

 

…人でなくなった今、もしかしたらくりんと意思疎通が図れるのではないでしょうか?

「くりん…!結婚を前提に私のために毎日お味噌汁を私と同じ墓に入れ添い遂げてくれ!」

緊張して色々間違えちゃいましたが想いを伝えることができました。これがくりんに届くと良いのですが… 

 

 

「無理」

 

「え、無理」

 

「…夏休みの宿題終わらせな?」

 

宿題は、ちゃんとやろう!

 

(完)